転倒予防のリハビリ大事です!

寝たきりになる要因の第4位は、転倒等に伴う骨折です。高齢になると骨が脆くなり、屋内での軽い転倒であっても骨折することが多々あります。一度骨折すると骨の修復にはかなりの時間を要します。その間、活動が減ることで刺激が減り動かない生活が日常になることも多々あります。

不意の転倒は仕方がないですが、避けられる転倒もあります。転倒のリスクには、本人に起因する「内的要因」と、環境の「外的要因」があります。内的要因の代表的な例は、筋力やバランス機能の低下です。その他、視覚障害・注意障害・薬の影響も内的要因に含まれます。

リハビリは本来理学療法士が専門で行う分野ですが、本来の目的である転倒予防に加え、生活の意欲を支えるための精神面のリハビリ要素を大切にしているため、私どもは看護師が行っています。
利用者様に寄り添い個々に起因した要素を整理し、ニーズに応じたアプローチを行っています。

転倒予防として下肢筋力強化、バランス機能の強化を図りながら、身体の活動性を向上させることが大切です。高齢者の場合、激しい筋力トレーニングが必要なわけではありません。自分に合った軽めの運動をして身体活動性を維持することが転倒の予防につながります。

文部科学省の年齢と体力・運動能力 テストによると、40 歳代後半からは,男女ともに著しく体力水準が低下する傾向を示しているとの報告があります。
体力、筋力は20代をピークに老化現象が始まり、70代では20代の半分程度の筋力になるそうで、今後より長く自分の足で安全に歩くために、「転倒予防のリハビリ」の実施をオススメしています。
ちょっとした段差につまずいたり、歩幅がみだれたりしていませんか?無意識のうちに足を上げる高さが低くることや、注意力が低下している可能性があります。ドキッとしたあなた、今すぐリハビリを始めましょう。